ハイドロゲルをこわす

 


ハイドロゲルを体に入れた後のことを考えてみましょう。

例えば、人工軟骨や、再生医療における細胞足場として、入れた場合です。

そのまま一生、体の中でそのままの状態で存在し続けるでしょうか?

実は、そんなことはありません。

ハイドロゲルは、体の中で少しずつダメージを受け、徐々に膨潤していき、最後には溶けてしまいます。

一般にハイドロゲルは、このようなバルク分解と呼ばれる機構で壊れます。

そのために、長期的な使用を考えた場合には、必ずゲルの分解の影響を考えなくてはなりません。


一方で、そんなに長く体内に存在する必要がない場合もあります。

例えば、創傷被覆や、癒着防止、細胞足場としての利用の場合です。

これらの場合は、1週間から半年くらいの時間で壊れていくことが望まれます。

特に、細胞足場の場合は、細胞の増殖と同期して壊れていくことが理想的です。


これらの例から分かることは、ハイドロゲルの分解性を制御することがきわめて重要であることです。

ハイドロゲルの分解性の精密な制御は、私たちの大きな目的の一つです。





Precise control over degradation of hydrogels